なぜ緩消法は「怪しい」と思われるのか?
このページに辿り着いた方は、緩消法について「怪しい」「胡散臭い」と感じていたり、ネットで「緩消法 怪しい」と検索した結果ここに来たのではないでしょうか?
新しい痛み治療法である緩消法(かんしょうほう)に対して、多くの誤解や不安の声があるのは事実です。
そこで本ページでは、緩消法が「怪しい」と思われがちな点についてFAQ形式で72項目以上を取り上げ、それぞれに対して事実に基づく明確な回答を示していきます。
一般の方から医療関係者の方まで、最後までお読みいただければ、緩消法への不安が解消されるはずです。
※各回答では科学的根拠や実績を引用しながら説明しています。
また、ページ内には関連画像も掲載し、視覚的に理解しやすい構成としています。
最後にはお問い合わせ先も記載していますので、更なる疑問があればお気軽にお問い合わせください。
緩消法Q&A:正しく知るための72問
A: 緩消法(かんしょうほう)とは、筋肉の緊張をゆるめて痛みを取り除くことを目的とした、新しい手技療法です。 2007年に坂戸孝志によって開発されました。
難しい器具や薬を使わず、指先一本で筋肉をほぐしていくことで、硬くなった筋肉をほぼ無緊張の状態にまで柔らかくできる画期的な方法です。
ポイントは「筋肉を緩めて(緩)、痛みを消す(消)方法(法)」という名前の通り、筋肉の過緊張を安全に取り除いて痛みを解消するところにあります。
従来のマッサージや整体とは一線を画す、新発想の筋肉緩和テクニックです。
A: 緩消法を開発したのは、生理学者の坂戸孝志(さかと たかし)です。
坂戸自身、18歳のときに事故で重度の腰痛を負い、30歳では痛みで寝たきりになるほど悩まされました。
どこに行っても治らない痛みに苦しんだ経験から、「誰にも治せない痛みは自分で治すしかない」と決心し、自身でリハビリや研究を重ねていったんです。
そうした中で海外の筋肉研究の資料などもヒントにしながら2007年に緩消法を考案し、自らの腰痛克服にも成功しました。
つまり開発者自身が患者目線で生み出した手法であり、痛みに苦しむ人を救いたいという強い思いが原点にあります。
A: 緩消法は2007年に誕生した比較的新しい治療法です。
坂戸孝志が長年の腰痛に苦しんだ末にようやく辿り着いた方法で、開発から約15年以上が経過しています。
当初は坂戸自身の痛みを取るために生み出されましたが、その効果が確認されてからは広く普及活動が始まりました。
2011年には緩消法の普及と研究を目的とした一般社団法人日本健康機構(JHO)が設立され、現在に至るまで技術の教育やエビデンスの蓄積が続けられています。
A:「緩消法」という名前は、漢字からイメージできる通り「緩めて消す方法」という意味合いがあります。
「緩」は緩める、「消」は消し去るという意味で、緩消法では筋肉の緊張をゆるめることで痛みを消し去ることを目指しています。
実際に筋肉が柔らかくなると血行が改善し、痛みの原因物質が流れ去って症状が軽減・消失するため、この名前がピッタリなんですね。
なお、緩消法は日本国内で登録商標にもなっており、名称の後ろに®マークが付けられています。
名前からして「筋肉を緩めて痛みを消すんだな」と理解できる、とてもストレートなネーミングです。
A: 最大の特徴は、筋肉を傷つけずに安全にほぐせる点です。
具体的には、適切な方法で筋肉を緩めることで筋肉や皮下組織を限りなく“無緊張”のふわふわな状態にできます。
しかも特殊な器具や力任せの施術は不要で、侵襲性がなく筋損傷を伴わない安全性の高さがあります。
技術の習得も比較的容易で再現性が高いとされ、専門家だけでなく一般の人でも学びやすいのもメリットですね。
また、筋肉が劇的に軟らかくなることで血流が改善し、痛み・しびれ・冷えなど様々な不調が根本から良くなる可能性があります。まとめると「簡単・安全・効果的」な筋肉のリラックス法と言えるでしょう。
A: 緩消法は、筋肉の過度な緊張を解消することで痛みを取り除くという原理に基づいています。
筋肉が凝り固まると血液の循環が悪くなり、疲労物質や痛みの原因となる物質が筋肉内に蓄積します。
この状態が神経を刺激して痛みやしびれを生むのです。
緩消法では指で筋肉を押圧しつつその筋肉をゆっくり動かすことで筋線維を緩め、滞っていた血流を正常化・促進します。
すると筋肉内に溜まっていた発痛物質が洗い流され、神経の興奮が収まって痛みが和らぐという仕組みです。
要するに、筋肉をゆるめて血行を良くし、痛みの原因物質を体外に“流し去る”ことで痛みを消しているわけですね。
これは腰痛や肩こりに限らず、筋肉の緊張が関与する様々な慢性痛に共通するメカニズムです。
A: 筋肉が硬く緊張していると、その部分の血管が圧迫されて血流が悪くなります。
血流不足により筋肉に酸素や栄養が届かなくなるうえ、疲労物質(例えば乳酸など)が蓄積して筋肉内に「痛みを感じさせる物質」が増えてしまうのです。
この痛み物質が神経を刺激するために、コリや痛みとして自覚されます。
そこで緩消法のように筋肉を緩めてあげると血液循環が回復し、溜まっていた老廃物や発痛物質が洗い流されます。
筋肉にしっかり血が巡れば酸素も届いて、エネルギー代謝が正常化していきますよね。
その結果、炎症や神経の興奮が収まり、痛みが自然と消えていくのです。
いわば「筋肉の大掃除」をして環境を整えてあげるから痛みが取れる、というイメージです。
一度筋肉がゆるんでしまえば急にまた痛み物質が溜まることもないので、痛みが再発しにくくなる利点もあります。
A: とてもシンプルです。
基本は指先1本で筋肉に圧を加えつつ、その筋肉をゆっくり動かすだけです。
例えば硬くこわばった筋肉に対して、指の先を皮膚に垂直に当て、適度な強さで押し当てたまま、その指を当てている筋肉を適切な速さで動かします。
これを一定時間繰り返すことで、筋肉がスーッとゆるんでいくんですね。
ポイントは、「押す力」と「押す範囲」と「動かすスピード」が適切であることです。
指で押す範囲は直径数ミリ~1センチ程度とかなりピンポイントに絞り、力も強すぎず弱すぎず(具体的には500g前後の押圧が推奨されています)に保ちます。
そして筋肉をゆっくり動かすことで、筋線維がほぐれやすくなるんです。
施術自体はベッドや床に横になった状態でも立位でも座位で行えます。
治療家が患者さんの筋肉を押さえて施術することもあれば、やり方を習って自分で自分の筋肉を緩めることもできます。
まさに「シンプルだけど理にかなった」やり方です。
A: はい、緩消法では一切道具や薬剤を使いません。
必要なのは自分の指(施術者の指)だけです。
注射のように体に何かを入れたり、器具で無理に引っ張ったりもしません。
すべて手技のみで行う自然な療法です。
「手当て」という言葉がありますが、まさに手を当てて治す方法ですね。
温熱機器や電気治療器なども使わないので副作用の心配もなく、身体への負担がとても少ないんです。
薬を飲まないので眠気などの副作用もなく、道具を使わないので場所を選ばず安全なのが利点です。
強いて言えば床やベッドがあれば十分で、あとはリラックスして指を当てるだけ。
これは患者さん自身が自分で行うセルフケアとしても実践できる大きなメリットと言えます。
A: はい、緩消法は専門家でなくても比較的習得しやすい手技です。
開発者の坂戸は「誰にでもできて再現性が高い」と述べており、複雑なテクニックや長年の修行は不要です。
もちろん正しい指の当て方や力加減を学ぶ必要はありますが、一度コツを掴めば年齢や性別に関係なく実践できます。
実際、緩消法は一般の主婦やサラリーマンの方からプロの治療家まで、多くの人が学んで活用しています。
日本健康機構が開催する講習会などでも、「シンプルですぐ効果が実感できるので驚いた」という声が多いです。
自分や家族の健康のために身につけている人もおり、「家庭の常備薬」ならぬ「家庭の常備手技」として広まっている面もあります。
それだけ平易で実践しやすい方法といえます。
A: 一言で言えば、緩消法は従来のどの手技とも異なる、全く新しいアプローチです。
たとえば一般的なマッサージは筋肉をもみほぐしますし、カイロプラクティックは骨格の矯正をしますよね。
しかし緩消法は筋肉に軽く触れて動かすだけで、外力でゴリゴリ揉んだりボキボキ骨を鳴らしたりしません。
「気功」や「エネルギー療法」のような非物理的な手法とも違い、れっきとした物理的アプローチですが、その刺激は極めてソフトです。
結果として筋肉を傷つけずに深部までゆるめられる点が他の療法にはない特徴です。
また、多くの整体・マッサージは施術者の熟練度によって効果が左右されがちですが、緩消法は再現性が高く誰がやっても一定の効果が出しやすいと言われます。
これも大きな違いですね。
極端に言えば、「ちょっと信じられないかもしれませんが、本当に指一本を当てて動かすだけで、どんな痛みも改善または消えてしまう」のです。
そのくらい従来法とは一線を画している、と考えていただければいいでしょう。
A: とても安全です。
緩消法は体に負担をかけるような危険な操作を行いません。
メスで切開したり注射したりといった侵襲的処置もないですし、強すぎる力で骨や筋を痛める心配もありません。
実際、緩消法の現場で大きな事故や副作用の報告はありません。
強いて言えば、初めて筋肉を緩めた後は血行が一気に良くなるので、一時的にだるさを感じたり眠くなったりする人がいる程度です。
ただこれは好転反応のようなもので、しばらく休めば収まります。
揉み返しのようなひどい筋肉痛になることも通常ありません。
痛みを感じる操作もしませんので、患者さんはリラックスして受けられますよ。
お年寄りから子供、妊娠中の方まで幅広く安心して行える手技と言えるでしょう(妊婦さんの場合はお腹への圧迫を避けるなど配慮は必要ですが、基本的に安全です)。
身体に優しく副作用の少ない自然療法というのが大きな魅力です。
A: 個人差はありますが、緩消法は多くの場合その場で痛みの軽減を実感できます。
実際、緩消法の学習会や治療院では「痛みがその場で消えてしまった!」という驚きの声が毎回のように聞かれます。
慢性的な痛みほど周囲の筋肉も緊張していますから、筋肉を緩めて血行が回復すると速やかに痛みが引いていくんですね。
効果の持続については、筋肉の状態次第です。
例えば一度緩んだ筋肉も、また普段の悪い姿勢や習慣で緊張が続けば再度硬くなることがあります。
ですから症状が強い間は毎日セルフケアを行うなどして「筋肉が硬く戻らない習慣」をつけると良いです。
一方、原因が解消され筋肉が柔らかい状態を保てれば痛みは基本的に再発しません。
緩消法は痛みを一時ごまかす対症療法ではなく、痛みの原因(筋緊張)に直接アプローチするので、効果が長持ちしやすいことも特長です。
「その場しのぎではなく根本改善を目指せる療法」として続けるほど安定した状態になっていきますよ。
A: はい、緩消法には科学的な裏付けがあります。
2012年には「腰部への筋緩消法施術による痛みの軽減効果検証」という臨床研究が日本統合医療学会で発表され、学会誌にも論文として掲載されました。
この研究では筋肉を緩める緩消法の施術によって腰痛が統計的に有意に軽減することが示されています。
また、生化学的な検査でも施術後に血中のセロトニン値が有意に上昇し、リラックス反応が引き起こされていることが確認されました。
心拍変動の指標も副交感神経優位の状態へ変化しており、身体が鎮静化する作用が示唆されています。
さらに最近では、緩消法の施術前後で血液中の代謝物質(筋肉から分泌される物質)の変化を網羅的に解析する試験も行われ、痛みの緩和や疲労に関与する物質が増加するといった有意な結果が得られています。
こうしたデータが蓄積されてきたことで、緩消法は「科学的根拠に基づいた痛みの治療法」として注目されているんです。
A: あります。
緩消法はこれまでに複数の学会や学術誌で成果が発表されています。
代表的な論文としては、先ほど触れた2012年の日本統合医療学会誌掲載論文があります。
また、2024年には米国の医学雑誌「Medicine」に重度線維筋痛症患者への緩消法の症例報告が掲載されました。
これは緩消法によって線維筋痛症の激しい痛みが大きく軽減したケースで、海外の医学界にも紹介されています。
学会発表も積極的に行われており、2011年には日本体力医学会で短距離走選手のパフォーマンス向上に関する発表、2012年には統合医療学会で腰痛改善効果の発表、2023年には理学療法士学会で緩消法の筋弛緩効果に関する発表など、国内の複数の学術大会で研究結果が報告されています。
こうした論文・学会発表の一覧は公式サイトにも公開されており、信頼性の高いデータに基づいていることが分かります。
つまり緩消法は「経験談だけ」の療法ではなく、きちんとエビデンス(科学的根拠)を積み重ねている療法なんです。
A: はい、緩消法の技術は特許も取得しています。
特に大きな成果として、2021年12月28日にアメリカ合衆国で緩消法の基本原理と実践システムに関する特許権を取得しました。
特許番号はUS 11,207,238 B2で、発明の名称は「筋肉(骨格筋)を弛緩させる方法および支援システム」です。
この特許は「手技療法として米国特許を取得した日本初の事例」であることが確認されており、ニュースリリースでも発表されました。
つまり、日本発の手技療法がアメリカで公式に認められた形になります。
なお、日本国内でも緩消法の基本原理に関して特許出願・取得が行われています(開発当初の2007年にも関連する特許出願があったようです)。
こうした特許取得は、緩消法の独自性と有用性が客観的に評価された証と言えるでしょう。
特許だけでなく、名称「緩消法」は先程述べたように商標登録(®マーク)もされていますので、知的財産としても保護されているんですよ。
A: 現時点(2025年)では、海外の研究機関と正式に共同研究を完了した事例はまだありません。
いくつか海外の大学や研究者から関心は寄せられているようですが、実際の共同プロジェクトは今のところ国内中心です。
具体的には、2022~2023年に私立東京国際大学と筋緩消法の共同研究を実施し、また2024年から国立鹿児島大学との共同研究が進行中です。
これらはいずれも日本国内の大学との取り組みです。
海外については、まず緩消法を国際的な学術誌で発表するなどして情報発信を始めた段階です。
今後、エビデンスが蓄積されて認知が広がれば、欧米やアジアの医療機関とも共同研究や臨床試験が行われる可能性は十分あるでしょう。
ただ、少なくとも「すでに海外で共同研究が完了している」わけではないので、その点は誤解のないようにしてください。
むしろこれから世界に向けて本格的に検証や展開を進めていく段階と言えます。
A: 公式に公表されている数字では、緩消法によって痛みや症状が改善した人は累計で少なくとも17,000人以上にのぼります。
一般社団法人日本健康機構(JHO)の発表によれば、緩消法の普及活動開始から18年で延べ1万7千人超の痛みやつらい症状に悩む方々をサポートしてきたとのことです。
また、JHOが運営するセルフケア指導プログラム「腰痛アカデミー」の会員登録者数も1万7千人以上に達しています。
これは腰痛アカデミーを通じて自分で痛みを治す方法を習得した人の数ですね。
さらに、医療従事者向けの講習を受けたお医者さんや治療家も1,900名以上いるとされています。
症例数で見ると、公式サイトには3,000例以上の症例報告(実際に改善した患者さんのケース)が蓄積されており、日々その数は増え続けています。
もちろんこれらは自己申告ベースの数字も含みますが、少なくとも1万人を超える人々が緩消法で痛みから解放されているのは間違いないでしょう。
A: 緩消法は筋肉の緊張に起因する痛みであればほぼすべて改善できるとされています。
事実、2008年に緩消法が確立して以降、現在に至るまで「緩消法で良くならなかった慢性の痛みは一件もない」とも報告されています。
これは驚くべきことですが、日本健康機構によれば、緩消法の臨床で改善できなかった痛みは『0件』だそうです。
腰痛・肩こり・膝痛・神経痛など、筋肉のコリや過緊張が関与する痛みであれば、程度の差はあれど何らかの改善が見られているということですね。
「世界的な発明だ」という人もいるほどで、指一本のシンプルな方法でどんな痛みも和らぐのは確かに画期的です。
ただし、後述するように外傷や感染症による痛みなど、一部対象外のケースもあります。
その点を除けば「痛みの種類や重さを問わず、ほぼ全ての痛みを消すことができる」と断言されています。
実際には患者さん個々の状態によりますが、それだけ緩消法の適応範囲が広いということですね。
A: はい、いくつか緩消法の対象外となるケースがあります。
代表的なのは、骨折や外傷による急性の痛み、ウイルス感染や細菌感染による炎症の痛みなどです。
これらは筋肉の緊張が主原因ではないため、緩消法のアプローチでは対応できません。
例えば骨が折れている痛みは整形外科的な処置が必要ですし、関節リウマチのような炎症性疾患の激痛は薬による消炎が不可欠でしょう。
同様に、癌による痛み(がん疼痛)や内臓の痛みも、筋肉のコリとは別の機序なので緩消法では直接的には治せません。
要するに、「筋肉の過緊張が原因で起こる痛み」以外は緩消法の守備範囲外となります。
日本健康機構でも「外傷・ウイルスを除いた痛みが対象」と明言しています。
また、痛み以外の症状(例えば内臓の病気そのもの)は緩消法では治療できません。
ただし、これら対象外の場合でも、緩消法で筋肉を緩めることで周辺の負担を減らし痛みを和らげる補助にはなることがあります。
いずれにせよ、骨折や感染症の痛みはまず医療機関で適切な処置を受け、その上で必要に応じて緩消法を活用するという使い分けが大切です。
A: もちろんです。
緩消法は慢性腰痛に対して非常に高い改善効果を示しています。
慢性腰痛の多くは腰周りの筋肉がカチカチに緊張して血行不良になっていることが原因です。
緩消法で腰の筋肉をしっかりゆるめてあげると、血液循環が良くなり神経の圧迫も取れるため、痛みがスッと引いていきます。
「どこに行っても治らなかった腰痛がウソのように軽くなった」という体験談は後を絶ちません。
実際、緩消法は「腰痛を根本的に治す世界唯一の方法」として学会で発表された経緯もあります。
重度の腰痛患者さんを対象にしたプログラム「腰痛アカデミー」では、全国から集まった何万人もの腰痛持ちの方が自分で痛みを治せるようになっています。
また、MRIなどで椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断された人でも、実際の痛みは筋肉由来だったケースが多く、緩消法で腰の筋肉を緩めたら痛みが解消し手術が不要になった例も珍しくありません。
慢性腰痛にはまず緩消法を試す価値ありと言えるでしょう。
A: はい、肩こり(首・肩周辺のこり)にも緩消法はとても有効です。
肩こりは首肩の筋肉、特に僧帽筋や肩甲挙筋などが緊張して血行が悪くなることで起こります。
緩消法でこれらの筋肉をじんわり緩めると、血流が改善して筋肉がふわっと柔らかくなり、溜まっていた老廃物が流れ出るので、こり特有の鈍い痛みや重さが軽減します。
肩こりがひどい方は首を回しただけでゴリゴリ音がすることがありますが、施術後には「首や肩が軽く回る!」「視界が明るくなった」と感じる人もいるほどです。
特にデスクワークなどで慢性的に肩が凝っている場合、定期的に緩消法でケアすることで頭痛や吐き気など肩こりに伴う不調も予防・改善できます。
実際、肩こりで悩んでいた方が緩消法を身につけてからは「自分でこまめに緩められるので酷くならなくなった」と喜ぶケースも多いですね。
頑固な肩こりこそ、筋肉を傷めずほぐせる緩消法がピッタリです。
A: 膝の痛みも筋肉の影響が大きい場合、緩消法で改善が期待できます。
高齢者に多い変形性膝関節症では軟骨のすり減りが注目されますが、実際の痛みは膝周辺の筋肉のこわばりや血行不良が関与していることが多々あります。
太ももの前(大腿四頭筋)やふくらはぎの筋肉が硬く縮んでいると、膝関節に余計な負荷がかかり痛みや炎症が悪化します。
緩消法で太ももやふくらはぎの筋肉を丁寧に緩めてあげると、関節を引っ張っていた緊張が和らぎ、膝の曲げ伸ばしが楽になります。
実際に「正座なんて無理だった膝が、緩消法を続けたら正座できるほど痛みが軽減した」という報告もあります。
もちろん軟骨自体は再生しませんが、筋肉が柔らかくなることで関節へのストレスが減り、痛みが消えることは十分にあり得ます。
また膝痛の患者さんにはしばしば脚全体の血行不良がありますが、筋肉を緩めることでふくらはぎのポンプ作用も高まり、膝周りのむくみや冷えも改善しやすいです。
変形性膝関節症で手術適応と言われた方でも、緩消法で痛みなく歩けるようになり手術を回避できた例もあるほどなので、一度試してみる価値はあります。
A: はい、股関節痛や臀部・脚の痛みにも緩消法は効果が期待できます。
股関節周りの痛みの場合、腰やお尻の筋肉(腸腰筋や中殿筋など)が硬くなって血行が悪くなっているケースが多いです。
緩消法で腰や臀部の筋肉を緩めると、股関節を支えている筋肉が柔軟になり可動域が広がるため、関節の擦れが減って痛みが軽減します。
「歩き出しの股関節のズキッとした痛みがなくなった」「長距離歩いても痛みが出にくくなった」という報告もあります。
また足腰全体の痛み・重だるさについても、太ももやふくらはぎの筋緊張を緩めることで血流が改善し、疲労物質が流れるので足が軽く感じられるようになります。
特に長年立ち仕事で脚がパンパンという方が緩消法を受けると、「足腰がポカポカして楽になった」と驚かれますね。
要するに、足腰の痛みも筋肉由来であればかなりの確率で緩和できるということです。関節そのものの変形があっても、筋肉をケアすることで痛みの大部分が取れてしまう場合もあるので、諦めずにトライしてみてほしいです。
A: 首の痛み(頸部痛)やむち打ち症状の改善にも緩消法は役立ちます。
首はデリケートな部分ですが、緩消法は強い力を加えないので安全にアプローチできます。
首の後ろや側面には沢山の筋肉(後頸部の筋群や斜角筋など)があり、むち打ちではそれらが損傷・緊張して痛みや可動域制限が起こります。
緩消法で首筋の筋肉をゆっくり緩めていくと、筋肉内の血流が回復し神経の圧迫が和らぐので、首を動かしたときの痛みや違和感が軽減します。実際、むち打ち後ずっと首が回らなかった方が緩消法の施術を受けて「久しぶりに上を向けるようになった」と喜んだ例もあります。
またスマホやPC作業で首が凝って痛むケース(いわゆるストレートネック的な症状)も、肩や首周りの筋を緩めることで改善します。
緩消法は首だけでなく背中や肩甲骨周りまで含めて広範囲の筋肉を緩められるので、関連する筋までほぐれて首全体が軽くなるのも特徴です。
ただ、むち打ちの急性期などは炎症があるので、炎症が治まってから緩消法でリハビリ的に筋肉を緩めていくと良いでしょう。
A: はい、多くの場合、ヘルニアや狭窄症と診断された痛みでも緩消法で軽減が期待できます。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と言われると、「神経が圧迫されているから痛い」と思いがちですよね。
しかし近年の知見では、画像上ヘルニアがあっても痛みの無い人も多く、実際の痛みは筋肉の緊張や血行不良によることが多いのです。
緩消法では腰や背中、お尻の筋肉を緩めることで、たとえ椎間板が飛び出ていても周囲の筋肉が神経への圧力を軽減し、痛みやシビレが改善するケースが多々あります。
現に「手術しか治す方法はない」と言われたヘルニア患者さんが、緩消法を受けて痛みが消え手術を回避できた例が報告されています。
また脊柱管狭窄症でも、背筋や殿筋がガチガチに緊張していると神経症状が悪化しますが、緩消法で筋肉をゆるめると神経の通り道にゆとりができ、間欠性跛行(歩くと足が痛くなる症状)が改善したとの声もあります。
もちろん骨の変形そのものを治すことはできませんが、「ヘルニアや狭窄症でも痛みの原因は筋肉にあった」ということはよくあるんです。
ですので、そう診断された場合でもあきらめずに緩消法を試してみる価値は十分あります。
A: 坐骨神経痛などの神経痛にも、緩消法は根本的な改善に役立つ可能性があります。
坐骨神経痛とは、お尻から太もも裏、ふくらはぎにかけて痺れや痛みが走る症状ですが、その大半は腰部や殿部の筋肉が固くなって神経を締め付けることが原因です。
特に梨状筋というお尻の深部筋が緊張すると坐骨神経の栄養血管を圧迫して痛みが出ます。
緩消法では腰からお尻、太ももにかけての筋肉を順番に緩めていくので、神経を取り巻く筋肉の圧迫が取れていき、坐骨神経の通り道が広がります。
その結果、足のしびれや痛みが和らぎ、歩きやすさが戻ってくることが期待できます。
「太ももの裏の突っ張る痛みがなくなった」「長時間座っても痺れなくなった」という報告もありますね。
また、坐骨神経痛以外でも肋間神経痛や三叉神経痛など、一部の神経痛は周囲の筋肉や筋膜の状態に影響されることがあります。
緩消法で筋肉をリラックスさせると、末梢神経の血流も改善するので、痛みの軽減につながることがあります。
ただ、糖尿病性神経痛のような全身的な神経障害には緩消法の効果は限定的ですが、痛みを和らげる補助にはなるでしょう。
いずれにせよ、筋肉の緊張が絡む神経痛なら緩消法で根本から楽になる可能性が高いです。
A: 緊張型頭痛には特に効果が期待できますし、片頭痛でも筋緊張の要素がある場合は改善の助けになります。
緊張型頭痛はその名の通り首や肩の筋肉が緊張することで起こる頭痛です。
緩消法で首・肩の筋肉をゆるめてあげると、頭部への血流が改善し、頭が締め付けられるような鈍い痛みが解消しやすいです。
実際、「慢性的な頭痛持ちだったけれど、緩消法で肩こりが改善したら頭痛薬いらずになった」というケースもあります。
片頭痛(片頭痛)は血管拡張による拍動性の痛みですが、発作の引き金に首のコリやストレスが関与することがあります。
そのため、普段から緩消法で首や肩のこりをほぐしておくことで片頭痛発作の頻度や強度が減ったという声も聞かれます。
根本原因がホルモンや血管にある片頭痛そのものを止めることは難しいですが、筋肉の緊張という誘因を取り除くことで頭痛を軽減・予防できる可能性は高いですね。
また、頭痛と併せて眼精疲労や首の重さを感じる人にも、筋肉を緩めることで症状が緩和します。つまり頭痛持ちの方にも緩消法は有用なセルフケア手段と言えます。
A: 筋肉が原因で起こる手足のしびれであれば、緩消法で改善するケースが多いです。
たとえば腕のしびれは首や肩周りの筋肉(斜角筋や胸筋、小胸筋など)が硬くなって神経や血管を圧迫することで起こることがあります。
この場合、緩消法で首・肩・胸の筋肉を緩めれば、神経への圧力が減って腕のしびれや痛みが軽減します。
同様に、脚のしびれは腰やお尻の筋肉由来であることが多いので、腰臀部をしっかり緩めてあげると足先の痺れが改善することがあります(坐骨神経痛の項で述べた通りです)。
また、手の指先の痺れなどは手首周りの筋肉や前腕の筋緊張が関与する場合があり、これも緩消法で前腕や手のひらの筋肉を緩めると症状が和らぐことがあります。
もちろん脳卒中の後遺症や糖尿病性ニューロパチーといった純粋な神経障害が原因の痺れには直接の効果は期待できませんが、筋肉のコリによる二次的な神経症状ならば改善が可能です。
実際、「整形外科で原因不明と言われた腕の痺れが、緩消法で肩甲骨周りをほぐしたらなくなった」という例もありました。
痺れは放置すると悪化することも多いので、筋肉由来かもしれない痺れには早めに緩消法で対処するのが有効でしょう。
A: 四十肩・五十肩と呼ばれる肩関節周囲炎の痛みにも、緩消法が効果を発揮することがあります。
肩周囲炎は肩関節包や腱板の炎症ですが、その痛みや可動域制限を悪化させている大きな要因が肩周りの筋肉の強張りです。
痛みで肩を動かさない→筋肉が固まる→さらに動かない…という悪循環に陥りがちですね。
緩消法では肩甲骨まわりや上腕に付着する筋肉(例えば三角筋、棘下筋、肩甲下筋など)を無理なく緩めていきます。
すると筋肉の柔軟性が戻り、関節包への負担が減って炎症が鎮静化しやすくなるんです。
「夜間痛で眠れなかったのがかなり楽になった」「腕が上がりやすくなった」という報告もあります。
また、肩関節周囲炎では痛みで固まっていた肩が、筋肉がゆるむことで徐々に動かせるようになり、リハビリの進み方が早くなるというメリットもあります。
完全に治るまで時間のかかる症状ですが、緩消法を併用することで痛みをコントロールしつつ可動域を維持・拡大できるのは大きいです。
もちろん炎症が強い急性期には安静が必要ですが、痛みが落ち着いてきたら緩消法で筋肉をケアすることで肩の治りを促進できるでしょう。
A: はい、急性のぎっくり腰(急性腰痛)でも、炎症が落ち着けば緩消法で回復を助けられます。
ぎっくり腰は急に腰の筋肉がけいれんして激痛が走る状態です。発症直後は強い炎症を伴うことがあるので、その段階では安静が第一ですが、数日して炎症が治まってきたら緩消法の出番です。
緩消法で腰や背中の筋肉をそっと緩めてあげると、硬直していた筋繊維がほどけて血行が改善し、痛みが和らぎます。
実際、ぎっくり腰で寝返りも打てなかった人が、緩消法を受けてからスッと立ち上がれるようになったという例もあります。
ただ急性期は痛みが強いので、痛い動作を無理に行わず、痛みが少し落ち着くのを待ってから優しく施術するのがコツです。
炎症による腫れが引いた後、緩消法で筋肉を柔らかく保てば、その後の再発予防にもなります。
ぎっくり腰癖のある人は、普段から腰の筋肉を緩めておくと発症しにくくなりますよ。
「急性の痛み=触らない方が良い」と思いがちですが、緩消法は無理な刺激を与えないので、タイミングを見れば急性腰痛の回復にも有効な安全策と言えます。
A: 関節リウマチのように主原因が関節の炎症にある痛みには、緩消法は直接の治療にはなりません。
リウマチの痛みは免疫反応による関節炎症が原因で、筋肉そのものの緊張とは別物だからです。
このため、リウマチの激痛を緩消法だけで取り去ることは難しく、基本的には抗炎症薬や免疫抑制剤による治療が必要です。
ただし、関節リウマチでも長期間の痛みで周囲の筋肉が萎縮・緊張しているケースがあります。
その場合、緩消法で筋肉をケアしてあげると関節周囲の柔軟性が増して可動域が改善したり、筋肉由来の二次的な痛みが軽減したりする可能性があります。
実際、リウマチ患者さんで「膝や肘が曲げ伸ばししやすくなった」「首や肩のこわばりが楽になった」という声はあります。
ただ根本の炎症が治まらないうちは痛みはまたぶり返すでしょうから、あくまで緩消法は補助的なセルフケアと考えるのが良いでしょう。
同様に、帯状疱疹後神経痛のような純粋な炎症性の痛みも直接は難しいですが、その周辺の筋緊張を緩めて血流を良くすることで痛みの感じ方が和らぐことは期待できます。
総じて、炎症主体の痛みには緩消法単独では限界があるものの、痛みで固まった筋肉をほぐすことで間接的に症状緩和の一助にはなり得る、という位置づけです。
A: はい、あります。
実際に重度の線維筋痛症の患者さんが緩消法で痛みが大幅に軽減したケースが医学雑誌で報告されています。
線維筋痛症は全身に激しい痛みが出る難治性の疾患ですが、この症例では入院中に緩消法の施術を集中的に行ったところ、患者さんの疼痛スコアが著明に改善し、鎮痛薬の量を減らすことに成功しました。
これは2024年に米国の学術誌に掲載され、緩消法による線維筋痛症痛の軽減が客観的に示された初めての報告です。
もちろん線維筋痛症は原因が完全には解明されておらず個人差も大きいので、誰にでも同じ効果が出るとは限りません。
しかし、筋肉の硬直や血流障害が痛みに関与すると考えられる部分には緩消法が有効に働く可能性があります。
実際その症例では、入院期間中に患者さんの痛みが大幅に和らぎ日常生活動作が改善しています。
この結果に著者らも「もし緩消法を入院下で適切に適用すれば、重症の線維筋痛症患者の痛みを和らげられるかもしれない」と述べています。
難治性の痛みに対して明るい兆しを見せた事例と言えるでしょう。
また線維筋痛症以外にも、慢性疲労症候群など全身倦怠を伴う難治性疾患にも関連する研究が進みつつあります(次の質問をご覧ください)。
A: 慢性疲労症候群(CFS)のような全身のだるさを訴える症状にも、緩消法が貢献できる可能性があります。
CFSの患者さんは原因不明の強い疲労感に加え、筋肉痛や関節痛、頭痛など様々な痛みを抱えることが特徴です。
この病態では血液中の特定の代謝物(例えばアシルカルニチンという物質)が減少していることが知られています。
興味深いことに、緩消法の施術を行った最近の試験で、血中のアシルカルニチンの一部が有意に増加したという結果が得られました。
アシルカルニチンは細胞のエネルギー代謝や疲労回復に関与する物質で、不足すると疲労感や痛みが出やすいとされています。
緩消法によって筋肉が緩み血流が改善することで、このような代謝物質のレベルが正常化に向かう可能性が示唆されたわけです。
さらに、アシルカルニチンは自律神経の調節や情動に関わる脳の部位でも利用されており、この物質の増加は疲労感だけでなく精神的ストレスの軽減にもプラスに働く可能性があります。
もちろんCFS自体は複雑な疾患なので緩消法だけですべての症状が消えるとは言えませんが、筋肉のこわばりを取ることで全身の倦怠感が軽減したり、疲れにくくなる効果は期待できるでしょう。
「体が軽くなった」「朝起きるのが楽になった」という報告もあり、今後さらに研究が進めば慢性疲労への新たなアプローチになるかもしれません。
A: 緩消法は直接「免疫力アップ」を謳うものではありませんが、筋肉を緩めることで間接的に免疫機能に良い影響を与える可能性があります。
筋肉は「最大の内分泌臓器」とも呼ばれ、運動などで分泌される筋肉由来のホルモン(マイオカイン)が免疫や代謝に大きく関与しています。
緩消法で筋肉を緩めると血流が改善し、筋組織の代謝が活発になるため、このマイオカインの分泌が促進される可能性が指摘されています。
実際、日本健康機構は緩消法について「筋肉を弛緩でき、マイオカインの産生亢進の可能性が大きい」と述べており、マイオカインが関係する様々な疾患(心血管疾患、自己免疫疾患、がんなど)の改善が見込めるとしています。
例えば筋肉から分泌されるある種のインターロイキン(IL-6やIL-7など)は免疫細胞を活性化したり炎症を抑えたりする働きがあります。
緩消法で筋肉が正常化すればこうした物質のバランスも整い、結果的に免疫システム全体が安定するかもしれません。
また、緩消法後に増加が確認された血中セロトニンは自律神経やストレス反応にも関係し、ストレスが軽減すれば免疫力低下も防げます。
総合的に見ると、緩消法は体をリラックスさせることで自己治癒力を高め、ひいては免疫機能の健全化にもつながりうると考えられます。
今後「免疫覚醒」のメカニズムとして、インターロイキンIL-27など緩消法が関与する可能性が示唆される物質もあり、研究が進められているところです。
A: 直接の治療法ではありませんが、花粉症などアレルギー症状の緩和に寄与する可能性はあります。
花粉症のつらい症状(鼻づまりや目のかゆみなど)は免疫の過剰反応によるものですが、緩消法で全身の血行と自律神経のバランスが良くなることで、症状が和らぎやすくなることが期待できます。
実際に、日本健康機構の情報では「花粉症の謎とその解決策―血行改善で症状緩和へ」という観点で緩消法が紹介されています。
筋肉を緩めストレスを減らすと副交感神経が優位になり、アレルギー症状も多少落ち着く傾向があります。
また、緩消法で首や肩の筋肉を緩めると鼻や目の周辺の血流も改善するため、鼻づまりが軽減したり目のかゆみが和らぐケースもあります。
花粉症のピーク時に緩消法を行った方から「鼻が通りやすくなった」「夜ぐっすり眠れるようになった」といった声もあります。
根本治療ではないにせよ、身体をリラックスさせることで免疫の暴走を抑え、症状を緩和する一助にはなるでしょう。
少なくとも筋肉がガチガチに緊張してストレスフルな状態より、緩消法でリラックスした状態の方がアレルギー症状にも良い影響が出る可能性があります。
A: これはまだ研究段階の話ですが、緩消法が間接的にがん抑制に繋がる可能性が示唆されています。
筋肉から分泌されるマイオカイン(筋肉性ホルモン)の中には、がん細胞の増殖を抑えたり免疫を活性化してがんを攻撃しやすくする作用を持つものがあります。
例えば先ほど触れたIL-27という物質は抗腫瘍効果に関与する可能性があり、筋肉への適切な刺激でその分泌が高まる可能性が議論されています。
緩消法によって筋肉が健全な状態になると、運動したときと類似の生理反応が起こり、これら抗がん作用を持つ物質の働きが高まる可能性があります。
また、筋肉を緩めることで全身の代謝・免疫機能が底上げされれば、身体が本来持つがん監視機構(異常細胞を排除する力)が働きやすくなるとも考えられます。
実際、日本健康機構では緩消法の研究の延長として「がん治療や壊死した脳細胞の再生」にまで視野を広げ、日々研究を進めていると述べています。
これは非常に挑戦的なテーマですが、それだけ緩消法には身体の恒常性を改善する大きなポテンシャルがあるということです。
ただし現時点で「緩消法でガンが治る」といった証拠があるわけでは決してありません。
あくまで将来的な可能性として、筋肉を緩めることが健康長寿やがん予防に資するのではないか、という期待が出てきている段階です。
引き続き詳しいメカニズム解明と臨床研究が求められる分野ですね。
A: 緩消法で筋肉を緩めても、筋力そのものが落ちる心配はほとんどありません。
むしろ不要な緊張が取れる分、筋肉本来のパフォーマンスが発揮しやすくなる場合が多いです。
筋肉が常にガチガチに力んでいる状態は、筋力を発揮しているようで実は効率が悪く、疲労しやすいものです。
緩消法で筋肉を柔軟にすると、必要なときだけ筋力を使い、不要なときはリラックスして休めるようになります。
これにより筋肉の持久力や瞬発力が向上する可能性もあります(筋肉が硬いと可動域も狭まるので力を発揮しにくいのです)。
一部「筋肉を緩めすぎると体がだるくなるのでは?」と心配する方もいますが、適切に緩めるぶんには大丈夫です。
緩消法は筋肉を溶かしてしまうわけではなく、あくまで過度な緊張を正常に戻すだけなので、筋繊維の構造や機能を損なうものではありません。
むしろ血流が改善することで筋肉に酸素や栄養が行き渡り、疲労しにくく回復しやすい強い筋肉になります。
例えばスポーツ選手が練習後にストレッチやマッサージをするのも筋疲労を抜いてパフォーマンス維持するためですよね。
それと同じで、緩消法で筋肉をいい状態にリセットしてあげることで、結果的に筋力低下どころか動きやすさ・力強さが増すことが期待できるんです。
A: はい、スポーツ選手のコンディショニングにも緩消法は有効だと考えられています。
実際、短距離走の選手に緩消法で腰の筋肉を施術したところ、パフォーマンスが向上したという学会発表があります。
これは2011年の日本体力医学会で報告されたもので、緩消法によって筋肉の柔軟性が増すことでランナーのタイムが改善したという内容です。
筋肉が柔らかくなれば関節可動域が広がり、無駄な力みも取れるため、より滑らかな動きが可能になります。
その結果、走る・投げる・跳ぶといった運動能力が向上するわけです。トップアスリートでも体が硬くなってくると記録が伸び悩むことがありますが、緩消法で適切にケアすることで疲労回復が促進され、次のパフォーマンスに良い影響を与えます。
試合前に緩消法を取り入れている選手もいるほどです。
また怪我予防の面でも、筋肉の柔軟性が高まれば肉離れや関節の故障リスクが下がります。
筋力トレーニングと組み合わせて緩消法で筋肉をほぐせば、しなやかで反応の良い筋肉になります。
要は、スポーツにおいても緩消法は筋肉の状態をベストに整える手段となり得るのです。事実、「試合後の緩消法で翌日の筋肉痛が軽減した」「関節の可動域が広がってフォームが改善した」という報告もあり、今後スポーツ分野での活用も期待されています。
A: 非常に期待されています。
緩消法は高齢者の筋肉を無理なくケアできるので、筋力低下やフレイル(虚弱)対策に役立つ可能性があります。
歳をとるとどうしても筋肉が硬直しがちで、血流不足からくる痛みや動きづらさが増えます。
緩消法で定期的に筋肉を緩めてあげると、筋肉や関節の柔軟性が保たれ、転倒リスクの軽減や日常生活動作の維持につながるでしょう。
「痛みがないから外出が億劫でなくなった」「足が上がるようになってつまづきにくくなった」といった声も聞かれます。
実際、日本健康機構でもこの緩消法をフレイル対策に活かそうと、大学等との共同研究事業に着手したと発表しています。
緩消法は筋肉だけでなく腱や靭帯の柔軟性も高めるので、関節可動域が広がり、結果として高齢者の運動機能全般を底上げできるかもしれません。
また痛みが減れば活動量が増え、筋力低下の防止にもつながりますよね。
介護予防の観点からも、「膝や腰の痛みがあるお年寄りに緩消法を教えたら、自分でケアできるようになって元気になった」という話もあります。
以上のように、高齢者が健康寿命を延ばす上でも緩消法は一つの有効な手段と期待されています。
A: はい、緩消法は心身のリラックス効果が高いので、ストレス緩和や睡眠の質向上にも好影響を与えます。
緩消法施術後に血中セロトニンが有意に増加したというデータがあり、これは脳と身体がリラックスしていることを示します。
セロトニンは精神を安定させる神経伝達物質で、これが増えると不安やイライラが和らぎ、心が落ち着きます。
また、心拍変動解析でも副交感神経優位(リラックス状態)への変化が確認されています。
施術を受けた方からも「体だけでなく気持ちまでフッと軽くなった」「終わった後はしばらく熟睡できた」といった声がよく聞かれます。
実際、筋肉が緩むと体内の緊張スイッチがオフになり、深い呼吸ができるようになるので、そのまま眠ってしまう方もいるほどです。
慢性的なストレスで自律神経が乱れている人にも、緩消法は副交感神経を高めることでストレス反応を鎮めてくれると考えられます。
夜眠れない人が緩消法を寝る前に自分で行ったところ、「ポカポカしてきて自然に眠くなった」という例もあります。
要するに、緩消法は体の緊張を解くことで心の緊張もほぐし、心身両面のリラクゼーション効果をもたらすんですね。
その結果としてストレスが軽減し、ぐっすり眠れるようになるとしたら嬉しい副次効果です。
A: はい、緩消法を活用することで痛みの再発予防が期待できます。
緩消法は痛みの原因そのもの(筋肉の過緊張)にアプローチして取り除くため、効果が続きやすいのが利点です。
例えば鎮痛薬だと切れればまた痛みますが、緩消法で筋肉が柔らかい状態に保たれていれば、痛みの元がないのでぶり返しにくいのです。
「痛みが消えてそれきり再発していない」という人も大勢います。日本健康機構でも「指一本で痛みを消して再発させない」ことをコンセプトに掲げています。
もちろん、せっかく良くなった筋肉も普段の姿勢や生活習慣で再び硬くなれば痛みが戻る可能性はあります。
ですから、痛みが取れた後もセルフケアとして適度に緩消法を続け、筋肉の柔軟性を維持することが理想です。
例えば腰痛が治った方でも、「時々自分で緩消法をして腰の筋肉をほぐしている」という人は再発しにくい傾向があります。
逆にケアを怠って前と同じ生活をしていると、また負担がかかって痛みが出るかもしれません。
幸い緩消法は自宅で簡単にできるので、定期的に筋肉をリセットする習慣を持てば痛みの再発防止に大いに役立つでしょう。
一度習得しておけば「痛みが出そうだな」と思った段階で早めに対処できるため、ひどくなる前に予防できる点も大きいですね。
A: 緩消法は専門の認定院や施術所、そして各地で開催されている緩消法の学習会などで受けることができます。
一般社団法人日本健康機構(JHO)が緩消法の普及を担っており、JHOの関連施設として全国に「緩消法認定院」という治療院ネットワークがあります。
これらは緩消法の技術を習得した認定者が施術を行う治療院で、公式サイトで認定院の所在地を確認できます。
また、医療機関の中には緩消法を取り入れている整形外科やリハビリ施設もあります(坂戸孝志さん自身、東京と中央区で痛みの専門院を運営されています)。
一方で「腰痛を自分で治す体験学習会」という一般向けの無料講習会も全国各地で開催されています。
こちらでは坂戸さんや認定講師が直接指導してくれて、その場で緩消法の施術体験をすることができます。
最近ではオンラインで緩消法を学べる講座や、書籍・DVDなども出ていますので、自宅にいながら試してみることも可能です。
まずはJHOの公式サイトや坂戸孝志さんの公式ホームページをチェックして、お近くの施術院や開催イベントを探してみると良いでしょう。
A: もちろんできます!
実は緩消法は「自分で自分を治す」セルフケアとして広まった側面も大きいんです。
日本健康機構では一般の方向けに「腰痛アカデミー」という会員制のオンラインプログラムや、各地での体験学習会を通じて、自分自身で緩消法を行う方法を教えています。
これまでに腰痛アカデミーには延べ1万7千人以上が参加し、自分の痛みを自分でケアする術を身につけています。
学習会では正しい指の当て方や力の入れ具合、筋肉の動かし方などを丁寧に指導してもらえます。
一度コツを掴めば家に帰ってからも自分で続けられるので、「もう痛みで悩まなくなった」という方が続出しています。
特に慢性痛は日々のケアが重要なので、セルフでできるのは心強いですよね。
さらに上達すれば家族や友人にやってあげることも可能です。
実際「家族全員でお互いに緩消法し合ってます」なんて話もありますよ。緩消法は誰でも学べて一生ものの健康スキルになると言われますので、興味があればぜひ学んでみてください。
最近は初心者向けの入門書やDVD教材も発売されているので、独学でチャレンジすることもできます。
A: はい、緩消法には正式な講習プログラムと認定制度があります。
日本健康機構(JHO)が主催する「ベーシックコース」と「認定コース」という講習があり、プロの治療家や医療関係者向けに体系的なトレーニングを行っています。
ベーシックコースでは緩消法の基本理論と技術を習得し、認定コースではさらに専門的な応用や症例検討を重ねていきます。
修了すると緩消法の認定施術者として資格が与えられ、認定院として活動することも可能です。
実際、これまでに医師・理学療法士・整体師など約1,900名以上が緩消法の技術を学んでおり、全国に有資格者が存在しています。
一般の方向けにも「緩消法の10級から初段」といった制度があり、自分や家族の痛みをケアできるレベルを証明するものです(こちらはそこまで厳密な資格試験ではなく、所定の学習過程を経て認定される形です)。
講習では解剖学や生理学の基礎から緩消法の実技までしっかり教えてもらえるので、安全かつ効果的に技術を身につけられます。
資格を取った後も定期的な勉強会や研究会があり、医師も参加し技術の向上や最新情報の共有が図られています。
このように、緩消法にはしっかりした教育・認定の仕組みが整っているので、興味のある方はJHOのサイトをチェックしてみてください。
A: はい、多くの医師や専門治療家が緩消法を学び、臨床に取り入れています。
整形外科医やペインクリニックの医師で、緩消法の有効性に注目して自院のリハビリに導入している方もいます。
また理学療法士や柔道整復師など、リハビリ・整体分野のプロが緩消法の講習を受けて技術を習得し、自身の治療に活かしている例も増えています。
前述したように既に1,900名以上の医療従事者・治療家が緩消法を学んだ実績があり、そのネットワークとして全国に「緩消法認定院」も広がっています。
こうした認定院では看板に「緩消法」の名を掲げ、正式にJHOから認められた資格者が施術しています。
医師ではなくても、国家資格を持つ治療家(例えば鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師)の方々が緩消法を取り入れて患者さんの痛みを治しているケースも多数あります。
特に既存の治療で治せない痛みを抱えた患者さんに、最後の砦として緩消法を紹介するお医者さんもいるようです。
また大学との共同研究に医学博士や理学療法の教授なども参画しており、専門家の間でも徐々に緩消法への理解と支持が広がっている印象です。
まだ保険診療の枠には入っていませんが、先進的な医療者が注目している療法と言えるでしょう。
A: 残念ながら、緩消法の施術は公的医療保険の適用外です。
緩消法は現在、一般社団法人日本健康機構の管轄する民間療法という位置づけであり、厚生労働省が定める保険診療の範囲には含まれていません。
ですので、緩消法の施術を受ける場合や講習を受ける場合は自費(全額自己負担)となります。
たとえば整形外科など病院でリハビリを受けると保険が利きますが、緩消法はまだ公的には認められたリハビリ手技ではないため、その点はご了承いただく必要があります。
ただ、一部の接骨院や治療院で保険内施術と組み合わせて緩消法に近い施術をしてくれる場合もあるようです(例えば保険内では電気治療をし、自費で緩消法のような手技を追加するなど)。
基本的には緩消法=自費治療と考えてください。
将来的に臨床研究の結果などで効果が公式に認められれば、保険収載される可能性もゼロではありませんが、現段階では保険適用はありません。
費用面は発生しますが、その分制約なくじっくり施術できるというメリットもありますので、痛みを確実に治したいという方は前向きに検討いただければと思います。
A: 緩消法の施術費用は受ける場所やプランによって様々ですが、おおむね1回あたり数千円~1万円程度が目安です(保険が効かない自由診療の範囲となります)。
例えば、緩消法認定院での施術は初診料込みで1時間5千円~8千円程度というケースが多いようです。
症状の重さや施術時間によっても変わります。また、日本健康機構の主催する学習会は基本的に初回は無料で体験できるものが用意されています。
無料体験学習会では緩消法の説明や実演を受けられるので、まずそこで試してみて、気に入ったら継続的なプログラムに参加するという流れがおすすめです。
継続して指導を受ける「腰痛アカデミー」のような会員制プログラムは数万円の入会金や月会費が設定されていますが、その代わり期間中は動画教材や対面指導を受け放題だったりします。プロ向けのベーシックコース・認定コースはそれなりの費用(数十万円規模)がかかりますが、一般の方がセルフケアを学ぶだけならもっと低コストで始められます。
各治療院や講座の料金はばらつきがありますので、まずはお近くの認定院に問い合わせたり、公式サイトで最新の料金情報を確認すると良いでしょう。
なお、先述の通り保険適用外なので費用は自己負担になりますが、それだけに一人ひとりに時間をかけて丁寧に施術・指導してもらえるという利点もあります。
A: はい、多くの場合、初回は無料もしくは格安で緩消法を体験できる機会が用意されています。
例えば日本健康機構主催の「腰痛を自分で治す体験学習会」は基本参加費無料で定期開催されており、誰でも気軽に緩消法の講義と実技体験を受けることができます。
これまでに1,000回以上開催され、のべ数万人が無料体験をしています。
また、一部の認定施術院でも「初回体験〇〇円」というキャンペーンを行っているところがあります。初めての人に緩消法の良さを知ってもらうためのサービスですね。
さらに、公式サイトでは緩消法の解説動画や一部セルフケアテクニックを無料公開しています。
坂戸孝志さんのYouTubeチャンネルでは、痛みの原因や緩消法のコツを惜しみなく紹介しており、こちらも無料で視聴可能です。
「まずはお金をかけず試したい」という方は、こういった無料リソースをぜひ活用してみてください。
実際に体験すると「なるほど、こういう感じで筋肉が柔らかくなるのか!」と実感できるはずです。
その上で本格的に施術や指導を受けるか検討しても遅くありませんから、まずは無料体験から一歩を踏み出してみることをおすすめします。
A: 基本的に大丈夫です。
緩消法は薬物療法や他のリハビリと併用しても問題のない安全な手技なので、病院での治療と並行して行うことが可能です。
実際、多くの方が整形外科やペインクリニックに通いながら補完的に緩消法を取り入れています。
たとえば病院で痛み止めの薬を処方されて飲みつつ、自宅では緩消法で筋肉をケアする、といった形ですね。
緩消法は先述の通り副作用がほぼなく、他の治療の効果を妨げるようなこともありません。
それどころか、筋肉の状態が良くなることで病院でのリハビリ効果が上がったり、薬の効きが良くなったりすることも考えられます。
注意点があるとすれば、手術直後や急性期の強い炎症があるときなどは主治医に相談の上で慎重に行うことです。
また、怪我の治療中などは無理に筋肉を動かさないようにする必要があります。
しかし通常の慢性痛に対して、病院でブロック注射を受けながら緩消法で筋肉を緩める、といった併用はむしろ効果的でしょう。
緩消法は西洋医学の治療を否定するものではなく、あくまで補完代替医療として位置づけられるものなので、主治医に遠慮なく相談してみてください。
理解のあるお医者さんなら「ぜひやってみて」と言ってくれるはずですよ。
A: はい、あります。
医師から手術を勧められるほどの重症例でも、緩消法で痛みが取れて手術を回避できたケースが実際に報告されています。
例えば椎間板ヘルニアで「このままでは歩けなくなるので手術しましょう」と言われていた方が、緩消法で腰やお尻の筋肉を緩めるうちに痛みとしびれが軽減し、手術せずに済んだ例があります。
また、膝の人工関節置換術を検討していた高齢者が、太ももの筋肉を緩めるセルフケアを続けた結果痛みが和らぎ、日常生活に支障がなくなったため手術を見送ったという話もあります。
「即手術が必要」と宣告されるほどの重症患者さんでも例外ではなく痛みが消えてしまうことがある、というのは日本健康機構も強調している点です。
ただし、手術が必要なケースには痛み以外の要素(神経麻痺の進行や関節破壊のリスクなど)も含まれるので、緩消法で痛みが取れても医学的に手術適応かどうかは主治医とよく相談する必要があります。
それでも「痛み」が唯一最大の手術理由であれば、緩消法で痛みが解消すれば手術を避けられる可能性は高いです。
実際、痛みが軽くなった結果として歩行能力が改善し、手術しなくても生活できる状態になった方は少なくありません。
緩消法は手術の前に試す価値のあるアプローチだと言えるでしょう。
もちろんすべてのケースで手術不要になるとは限りませんが、一筋の希望として覚えておいて損はないと思います。
A: 痛み止めを必ず併用する必要はありませんが、状況によっては無理せず併用して構いません。
緩消法は筋肉の原因を解消することで痛みを和らげる方法なので、うまくハマれば痛み止め(鎮痛剤)に頼らなくても済むようになります。
実際、「緩消法を始めてから鎮痛薬の回数が激減した」「常用していた痛み止めを飲まなくて良くなった」という人は多いです。
ただ、痛みが強い間は薬で和らげながら緩消法を並行するのも現実的です。
薬との相性は特に問題なく、緩消法が薬の効果を阻害することもありません。
むしろ筋肉がほぐれて血流が良くなると薬の成分も患部に届きやすくなるでしょう。
将来的には緩消法だけで痛みをコントロールできるのが理想ですが、初期は無理せず痛み止めの助けも借りてOKです。
そして痛みが軽減してきたら医師と相談しつつ徐々に薬を減らしていく、という流れがいいですね。
ちなみに、湿布や塗り薬などとの併用も問題ありません(緩消法の前後に湿布を使うとより血行が良くなったりします)。
最終的には「薬に頼らなくても平気」な状態を目指せますが、必要に応じて薬と上手に併用しながら緩消法を活用していくのがおすすめです。
無理な我慢は不要ですよ。
A: 日本健康機構(JHO)は、緩消法の普及・教育・研究を目的として設立された公益性の高い団体です。
2011年6月に坂戸孝志さんが代表理事となって設立された一般社団法人で、正式名称は「一般社団法人日本健康機構」といいます。
主な事業内容は「2007年に開発した治療法『緩消法』の普及・教育・研究事業」であり、まさに緩消法専門の機関ですね。
具体的な活動としては、緩消法の講習会やセミナーの開催、認定制度の運営、緩消法に関する臨床研究の推進、関連書籍や教材の出版などがあります。
全国各地で「腰痛学習会」や「痛みの専門院ネットワーク」の展開をしているのもJHOです。
2013年頃には将来的に公益社団法人化してさらに社会貢献を広げる構想も持っていました(現在は一般社団ですが、十分公益性の高い活動をしています)。
簡単に言えば、緩消法の総本山のような団体で、坂戸孝志さんを中心に医師や研究者、治療家なども参画して運営されています。
JHOのHPには緩消法の詳しい解説や論文情報、イベント情報が掲載されており、痛みや健康に関する有益なコンテンツも発信しています。
緩消法を受けたい・学びたいという方は、まず日本健康機構の存在を知っていただくと間違いないでしょう。
A: 坂戸孝志さんは緩消法の開発者であり、生理学者(筋生理学が専門)の肩書きを持つ方です。
理学療法士(Physical Therapist)の資格もお持ちで、心理学の知見もあるユニークな経歴の持ち主です。
ご自身も長年患者として痛みに苦しんだ経験から痛みの研究を志し、独学と実践を積み重ねて緩消法を生み出しました。
学術的には、日本病態生理学会、日本慢性疼痛学会、日本理学療法士協会など複数の学会に所属されています。
また、2022~2023年には東京国際大学での共同研究に携わり、2024年からは国立鹿児島大学の学外共同研究員として研究を進めるなど、大学との協働も行っています。
メディア出演や講演活動も精力的で、痛みに悩む一般の方向けに書籍を多数出版し、テレビや雑誌でも取り上げられてきました。
代表的な著書『「9割の腰痛」は自分で治せる』は35万部を超えるベストセラーとなり、痛みに苦しむ多くの人々に希望を与えました。
坂戸さんご本人は、外科医や整骨院の先生とは違い「痛みの研究の第一人者」として自ら新手法を開発した異色の研究者と言えます。
現在は日本健康機構の代表理事として後進の育成や研究指導にあたるかたわら、自身も全国の学習会で直接指導を行っています。
体験者からは「坂戸先生は自分が寝たきりだったから痛みが分かってくれる」と厚い信頼を寄せられています。
その人柄と熱意で、多くの患者さんや専門家を巻き込みながら痛み革命を進めている人物です。
A: はい、坂戸孝志さん自身が緩消法によって重度の腰痛から回復した「生き証人」です。
坂戸さんは若い頃の事故が原因で慢性の重度腰痛に苦しみ、30歳頃には寝たきりになるほど悪化していました。
通常なら手術も検討されるレベルでしたが、自力で治す道を模索する中で緩消法の原型となるアイデアにたどり着き、試行錯誤の末に痛みを克服したのです。
当時、整形外科でも治らず痛み止めも効かない状況で、まさに「最後の手段」として自ら編み出した方法で自分の痛みを消し去ったというわけですね。
それだけに、開発者自身が誰よりも緩消法の効果を実感しており、「痛みで苦しむ人を一人でも救いたい」という想いで普及活動を始めました。
現在坂戸さんは腰痛は全くなく、とてもお元気に全国を飛び回っています。
ご自身の体験を踏まえて、「私は寝たきり経験者ですから、あなたの痛みは誰よりも理解しています。だから一緒に治しましょう」というメッセージを常に発信されています。
つまり坂戸さんは「自分自身が緩消法の最初の患者であり、最初の治療成功例」なんです。
この事実があるからこそ、緩消法には現場主義の説得力があり、患者目線の優しさが込められているんですね。
A: はい、緩消法はテレビや新聞など各種メディアでも何度も取り上げられています。
特に大きかったのは2012年で、緩消法の学会発表と同時期に朝日新聞、日本経済新聞、読売新聞、産経新聞、毎日新聞など主要紙を含め130回以上掲載されたという実績があります。
全国紙だけでなく地方紙や業界紙にも記事が載り、「どこに行っても治らない腰痛が治る新療法」として注目を集めました。
テレビ番組でも健康情報番組やニュース枠で坂戸さんが出演し、スタジオで実演して出演者の痛みを取ったこともあります。
また、インターネットのニュースサイトや雑誌でも「痛みの専門家が教えるセルフケア」として緩消法が紹介されています。
最近ではクラウドファンディングの話題(緩消法の筋ホルモン研究プロジェクト)として健康系ニュースに取り上げられたりもしました。
さらにYouTube上で人気のインタビュー番組「令和の虎」に坂戸さんが出演し、緩消法の事業プレゼンを行ったことも話題になりました。
総じて、メディア露出はかなり多く、延べ回数で言えば数百回以上になるでしょう。
これだけメディアに取り上げられるのは、それだけ多くの人の関心を引き、実績も伴っている証拠ですね。
「最近テレビで見た」「新聞で読んだ」という方もおられるかもしれません。
A: たくさん出版されています。
開発者の坂戸孝志さん自身がこれまでに十数冊の関連書籍を執筆しており、その多くがベストセラーになっています。
代表的なものは、「9割の腰痛は自分で治せる」(KADOKAWA)で、これは2012年に刊行され累計35万部を突破しました。
コンビニエンスストアでも平積みされるほど話題になり、「腰痛はもはや怖くない」というコンセプトが広く浸透しました。
その後も「ひざ痛」「肩こり」など症状別のセルフケア本や、緩消法の理論を詳しく解説した専門書などが専門家向けに出ています。
また、実技を学びたい人向けにDVD付きの解説書も出版されています。
書店の健康コーナーに行けば坂戸さんの著作が何冊も見つかると思いますよ。
さらに、整形外科の専門誌に論文という形で掲載されたもの(例えば「統合医療ジャーナル」など)もあり、図書館で閲覧可能です。
このように書籍という形でも緩消法の情報は豊富に提供されていますので、本から学びたい方にも十分対応しています。
まずは興味を持ったテーマの本を手に取ってみるのも良いでしょう。
A: はい、インターネット上にも緩消法の情報源がたくさんあります。
まず、公式のウェブサイトが充実しており、緩消法の理論やエビデンス、症例紹介などがQ&A形式で詳しく掲載されています。
日本健康機構のサイトや坂戸孝志さんの公式サイトでは、一般向けから専門向けまで読み応えのある記事が公開されています。
また、坂戸孝志さんのYouTube公式チャンネルがあり、そこでは緩消法の解説動画や実演、痛みに関するQ&A動画など数多くの無料コンテンツを視聴できます。
例えば「脳梗塞による麻痺は治せる?」「骨折の後遺症の痛みは?」といった具体的なお悩みに坂戸さんが答える動画が数百本アップされています。
これらは非常に参考になりますし、実際の施術シーンも見ることができます。
他にも、日本健康機構の公式SNSや痛み専門院のブログなど、ネット上には一次情報が豊富です。
さらに最近は緩消法を体験した一般の方がブログやSNSで感想を発信していたり、緩消法のセルフケア方法をまとめたサイトも存在します(玉石混交ではありますが)。
英語版の公式サイトもありますので、海外の方向けにも情報発信が始まっています。
総じて、インターネットや動画媒体で緩消法の知識を深めることは十分可能です。
まずは「緩消法」で検索して公式情報に当たってみると良いでしょう。
A: はい、緩消法という名称は商標登録されています。
公式サイトなどでも「緩消法®」という表記がなされているのをご覧になったかもしれません。
これは商標権を取得している印です。
具体的には、一般社団法人日本健康機構が「緩消法」の商標を保有しており、無断でこの名称を使ったサービスや商品を展開することは制限されています。
実際、緩消法の普及にあたっては品質保持のために認定者以外が勝手に名乗れないよう商標管理が行われています。
例えば、JHOが認めていない治療院が「緩消法できます」と広告すると問題になる可能性があります(類似の表現ならともかく、商標そのものの使用は避けるでしょう)。
このように商標登録されていることで、信頼できる緩消法の施術や講習を見分ける目安にもなります。
商標登録は2010年代前半に行われたようで、以来ずっと®マークが付いています。
ちなみに、「緩消」という単語自体は普通名詞ではないので、登録商標として保護されやすかったのでしょう。
商標登録されている=それだけ体系化された正式な技術だということでもありますね。
以上、緩消法は商標的にも知的財産として守られているというお話でした。
A: 海外でも“Kanshoho”(ローマ字表記)で紹介されています。
基本的に日本発祥の独自名称なので、そのままローマ字で“Kanshoho”と書かれることが多いです。
英語圏向けには「novel muscle relaxation technique(新しい筋肉弛緩テクニック)」と説明されることもありますが、固有名詞としてはカンショウホウの読みをそのまま使っています。
実際、2024年に発表された医学雑誌の症例報告でも”Kanshoho”とカタカナ読みがそのまま記載されています。
意味を直訳するなら「Slow-Remove Method」とかになるのかもしれませんが、海外の方もオリジナルの名前に興味を持ってくれているようです。
日本の武道や治療法って、海外でも原語そのまま呼ばれることが多いですよね(例えば鍼はAcupunctureではありますがShiatsuはShiatsuと呼ばれるなど)。
緩消法も同じ流れで、海外では“Kanshoho”という日本語名が徐々に浸透しつつある状況です。
ちなみに公式の英語サイトでは“What is “kanshoho”?”という形で説明が書かれています。
海外の方に説明するときは「Japanese Muscle Relaxation Therapy called Kanshoho」などと補足すると伝わりやすいでしょう。
A: 日本国内では年々着実に普及が進んでおり、緩消法の認知度・利用者数はかなり増えてきています。
JHOによると2023年時点で緩消法で痛みの改善を経験した人は累計1万7千人以上に達しており、専門講習を受けた医療関係者も1,900人を超えています。
全国各地に認定施術院が開設され、主要な都市圏はもちろん地方都市や郡部でも緩消法の施術が受けられる環境が整いつつあります。
腰痛アカデミーのようなセルフケア会員も増え続けていて、多くの方が日常的に緩消法を実践している状況です。
大手新聞や雑誌で何度も紹介されてきたこともあり、痛みの専門業界ではだいぶ知られた存在になりました。
ただ、一般的な知名度としては「誰もが知っている」というほどではなく、整形外科などではまだ聞いたことがないという方も多いでしょう。
広まり始めて10数年というところなので、これからさらに普及させていこうという段階です。
日本健康機構では「10万人の症状回復を目指す」としており、現在その目標に向けて活動中です。
まだ医療の教科書に載るような存在ではありませんが、徐々に市民権を得てきている療法と言っていいでしょう。
身近に緩消法で痛みが治ったという人がこれから増えてくれば、「あ、それ知ってるよ」と言われる日も近いかもしれませんね。
A: はい、緩消法は日本全国で受けることができます。
日本健康機構の認定施術院や学習会は北海道から沖縄まで各地に展開しており、主要都市はもちろん地方都市にも広がっています。
例えば東北・北海道エリアにも認定院や緩消法準施術者が存在します。
学習会も土日祝日を中心に全国各地で月に8回以上開催されており、地方在住の方でも比較的参加しやすいよう工夫されています。
JHOの公式サイトで地域別の開催スケジュールや認定院リストが公開されていますので、「自分の県にもあるかな?」と探してみると良いでしょう。
私の知る限り、ほとんどの都道府県に少なくとも1カ所は緩消法の拠点がある印象です。
もしお近くになくても、オンラインで講習を受けてセルフケアを始めることもできますし、最近は出張で緩消法を教えに来てくれるサービスもあるようです。
地方ではなかなか最新医療にアクセスしにくいこともありますが、緩消法に関してはかなり積極的に地方での普及活動が行われているので安心してください。
どこに住んでいても、緩消法で痛みを治すチャンスが得られるような環境整備が進んでいます。
A: はい、緩消法を海外にも広めていく計画は着々と進められています。
現在、公式の英語サイトや英語パンフレットが用意されているほか、海外の学会で緩消法を紹介する取り組みも始まっています。
2024年には海外の医学雑誌(米国Medicine誌)に症例が掲載され、これが一つの足がかりになりました。
また2023年には国際統合医療の場で緩消法を紹介する機会もあったようで、徐々に海外研究者からの問い合わせも増えているそうです。
日本健康機構としても将来的には海外の医療機関や研究機関と連携して緩消法の国際的な臨床試験を行うことを視野に入れています。
まだ具体的な国名などは出ていませんが、アジアや欧米の腰痛研究者との情報交換は始まっているとのこと。
さらに、坂戸さんは英語が堪能なスタッフと共に海外向けの動画発信も検討されているようです。
実際YouTubeには英語字幕付きの緩消法紹介動画も少しずつ上がっています。
なので、これから本格的にグローバル展開が図られる段階と言えますね。
日本の伝統的な指圧や鍼灸が海外で評価されたように、緩消法も「KANSHOHO」として世界の痛み治療に貢献できる日が来るかもしれません。
開発者自身「世界中の痛みに苦しむ人を救いたい」という志を持っていますので、今後の展開に期待しましょう。
A: 海外にも筋膜リリースやトリガーポイント療法など、筋肉の緊張をとるアプローチはいくつかありますが、緩消法はそうした既存の療法よりも広範囲かつ持続的に筋肉を緩められる点で優れていると言えます。
例えばアメリカ発祥の「マイオファシャルリリース(筋膜リリース)」は筋膜の滑走を良くする手技ですが、局所的な筋膜の一部(筋外膜など)に働きかけるのが主で、効果は一時的なことが多いです。
また「ハイドロリリース」という注射療法もありますが、これは生理食塩水などを筋膜間に注入して癒着をはがす方法で、侵襲的(体に針を刺す)である上、やはり筋膜のごく一部にしか作用しません。
これらに対し緩消法は、体表から深層まで筋肉全体を包む間質(筋膜)に影響を及ぼし、筋外膜・筋周膜・筋内膜といった全ての層の滑りを改善できる点が特徴です。
実際、ある筋肉を6つの区画に分けた場合、従来の筋膜リリースがカバーするのは筋膜全体のごくわずかな領域(1/30,000程度)に過ぎませんが、緩消法はその870倍以上広い範囲の間質(筋膜)に効果を及ぼすと試算されています。
そのため、一時的な寛解と再発を繰り返す従来手技に比べ、緩消法では筋肉の柔軟性が長続きしやすく、症状のぶり返しも少ないわけです。
また力任せに押したり引っ張ったりしないので、安全性も高いです。このように、海外の類似療法と比べても緩消法は独自の優位性があると考えられています。
海外の専門家からも「全く新しいアプローチだ」と注目されており、今後直接比較研究などが進めばその違いがさらに明確になるでしょう。
A: はい、緩消法は痛みの緩和が主目的ですが、血行不良に起因する様々な不調にも効果が見られることがあります。
たとえば手足の冷えやむくみ、こむら返り、慢性的な倦怠感などは、筋肉のコリによる血液循環の妨げが原因の一つです。
緩消法で筋肉を柔らかくすると血流が改善するため、末端の冷えが解消したり、むくみが引いて足がスッキリしたりという効果が期待できます。
実際、「慢性的に足がむくんでいたのが緩消法で楽になった」とか「冷え性だったのがポカポカするようになった」といった報告があります。
また、筋肉の緊張がとれることで姿勢が良くなり、姿勢の悪さからくる頭痛やめまい、肩の張りなどが改善することもあります。
さらに血圧や血糖のコントロールにも良い影響がある可能性があります。
筋肉は全身の代謝に関与していますから、緩消法で筋肉の状態を良くすることで生活習慣病の予防や改善に寄与する可能性も指摘されています。
例えばインスリン抵抗性(血糖値が下がりにくい状態)や高血圧、脂質代謝異常なども筋肉由来の物質が関与するので、筋肉を正常化することがプラスになるかもしれません。
ユーザーからは「緩消法を続けていたら血圧が安定した」「便秘が改善した」なんて声もあります。
科学的検証はこれからですが、少なくとも全身の血行改善・自律神経調整作用によって痛み以外の色々な症状が良い方向に向かうケースが多々あるというのが現場の印象です。
A: 十分可能性はあると思います。
緩消法は既に一部のクリニックやリハビリ施設で取り入れられ始めていますし、エビデンスも蓄積されつつあるので、将来的に医療の標準的な痛み治療の一つとして認知される可能性はあるでしょう。
実際、慢性痛の治療は世界的にも難しい課題で、薬物療法や手術だけでは限界があります。
そこで、副作用が少なく根本改善を促す緩消法のような手技療法が注目されるのは自然な流れです。
日本でも慢性疼痛治療ガイドラインの中で運動療法や徒手療法の重要性が述べられており、緩消法もそうした枠組みの中で評価が進むかもしれません。
今後、さらなる臨床研究で有効性・安全性が証明され、施術者の育成が広まれば、医療保険の適用を目指す動きが出る可能性もあります。
例えば保険のリハビリ科目として認められれば、整形外科等で理学療法士さんが緩消法を提供するような未来も考えられます。
現状でも、ペインクリニックの医師が患者さんに緩消法を教えるケースもありますし、徐々に医療との親和性は高まってきています。
ただ、医療現場に正式に採用されるには行政の認可や明確なガイドライン整備が必要なので、もうしばらく時間はかかるかもしれません。
坂戸さん自身は「痛みで苦しむ人を一人残らず救いたい」という信念で活動されていますから、いずれ整形外科の標準治療メニューに「緩消法」が載る日を目指して努力されることでしょう。
私見ながら、その日も決して夢ではないと思います。
A: 緩消法は筋膜(ファシア)へのアプローチも重視しています。
筋膜とは筋肉を包む薄い膜組織で、全身で連続した「第二の骨格」とも言われます。
筋膜が硬く癒着すると筋肉の動きが悪くなり痛みの一因になります。
緩消法は指を当てて筋肉を動かすことで筋膜のゲル状の硬さを液状化(ゾル化)させ、筋膜の滑りを良くする効果があります。
具体的には、筋外膜・筋周膜・筋内膜といった筋肉を包む全ての層の筋膜に働きかけ、筋膜間のコリ固まりを解消します。
他の療法が筋膜の一部にしか効果を及ぼせないのに対し、緩消法は浅い層から深層の筋膜まで一括して緩められるのが特徴です。
筋膜の癒着が剥がれると、筋線維が本来の滑走性を取り戻し、しなやかに伸び縮みできるようになります。
その結果、関節の可動域が広がったり、痛みが取れたりするんですね。
JHOの説明でも「緩消法は間質(インタースティシウム)=広義の筋膜全体の動きを改善できる」とされています。
さらに筋膜は多くの神経や血管が通る経路でもあるので、筋膜の状態が良くなると神経圧迫が減り血流も改善します。
緩消法の「限りなく無緊張状態」というのは、筋肉だけでなく筋膜も含めて組織が柔軟になった状態のことです。
ですから、緩消法は筋膜リリース的な要素も包含した総合的な筋弛緩法と言えます。
筋膜研究は近年盛んですが、緩消法はそのトレンドを先取りする形で実践に活かしているわけです。
筋膜への働きかけが痛み治療に重要と分かってきた今、緩消法の理論が一層注目されるかもしれません。
A: 多くの場合、たとえ骨の変形(骨棘や関節変形)や軟骨摩耗があっても、痛みの主原因が筋肉であれば緩消法で十分痛みが軽減します。
レントゲンやMRIで骨や軟骨の問題が見つかると、それが痛みの原因と思われがちですが、実は画像所見と痛みの強さは必ずしも比例しないことが分かっています。
例えば膝の軟骨がすり減っていても痛みのない人もいれば、軽度の変形でも激痛を訴える人もいます。
この差の一因が筋肉の状態です。
変形があっても筋肉が柔軟で血行が良ければ痛みを感じにくいですし、逆に骨に問題がなくても筋肉がカチカチなら痛みが出ます。
緩消法は後者の「筋肉がカチカチ」の状況を改善します。
膝や股関節など軟骨がすり減ってクッションが弱くなっていても、周囲の筋肉が柔らかく衝撃を吸収してくれれば痛みは和らぎます。
実際、変形性関節症の患者さんでも緩消法で痛みが軽くなり、普通に歩けるようになった例があります。
また、背骨の骨棘(とげ状の変形)などでも、背中や首の筋肉を緩めると神経へのあたりが減って痛みが消えたりします。
緩消法は「骨や軟骨そのものを治す」わけではありませんが、痛みという観点では筋肉を調整することで充分対処できることが多いのです。
もちろん、軟骨が無くなるほどの末期状態では完全に痛みを消すのは難しい場合もありますが、それでも筋肉を緩めれば痛みの度合いは軽減するでしょう。
まとめると、「骨や軟骨の異常があっても諦めず、まず筋肉の問題を解決すれば痛みは良くなる可能性が高い」ということです。
A: はい、筋肉が柔らかくなることで姿勢の改善や身体の柔軟性向上も期待できます。
筋肉の強張りは姿勢のゆがみに直結します。
たとえば背中やお腹の筋肉が硬いと猫背や反り腰になり、太ももの裏が硬いと骨盤が後傾して姿勢が悪くなります。
緩消法でこれらの筋肉をほぐすと、自然と背筋がスッと伸びたり骨盤の角度が正常になったりします。
「緩消法を続けたら周りから姿勢が良くなったと言われた」という人も多いですよ。
筋肉が本来の柔軟性を取り戻すので、関節の可動域も広がります。前に曲がらなかった腰が曲げやすくなったり、開脚しやすくなったりといった柔軟性アップの効果もしばしば実感されます。
実際、ストレッチではなかなか柔らかくならなかった体が、緩消法で筋肉の深部までリラックスさせたら見違えるほど柔らかくなった例もあります。
これは筋膜の癒着も取れるために全身がのびのび動けるようになるからでしょう。
さらに、姿勢が良くなることで内臓の位置も正しくなり、呼吸がしやすくなったりお腹の調子が良くなるといった副次的効果もあります。
緩消法は単に痛みを消すだけでなく、体を本来あるべきバランスに戻してくれるので、姿勢矯正や柔軟性向上といった健康面のプラスも見逃せません。
運動前に緩消法で体を整えると怪我しにくくなるとも言われており、身体能力全般の底上げに役立つ手法として活用できます。
A: はい、緩消法はとてもソフトな手技なので、高齢の方や筋力の弱い方でも安心して実践できます。
緩消法に必要なのは指で軽く圧を加える力と、ゆっくり体を動かす動作だけです。
重たい物を持ち上げたり激しく関節を動かしたりする必要は全くありません。
むしろ筋力がない方ほど筋肉が硬直しやすいので、緩消法で血流を促してあげると効果が出やすい傾向もあります。
例えば杖なしでは歩けなかったお年寄りが、緩消法のセルフケアを少しずつ続けたところ、筋肉が柔らかくなって痛みが減り、歩行が安定してきたという例もあります。
「力がないけどちゃんとできるかしら…」と心配される方もいますが、むしろ余計な力は入れずリラックスして行うのがコツなので大丈夫です。
また、ご高齢の方にはご家族が手伝ってあげることもできます。
寝たきりの方に介助者が緩消法を施して、拘縮していた足の筋肉が柔らぎ床ずれ予防になったという話もあります。
ですから高齢だから無理、筋力がないから無理ということは全くありません。
むしろ年齢を重ねて筋肉が固くなりがちな方こそ、緩消法で筋肉をいい状態に保ってほしいですね。
A: できれば痛みがなくなった後も定期的に緩消法を続けることをおすすめします。
痛みが消えたということは筋肉の状態が良くなった証拠ですが、その良い状態をキープするためにはアフターケアが大切です。
人間は日常生活でどうしても筋肉に負担をかけてしまうものなので、放っておくとまた徐々に硬さが出てくる場合があります。
そこで週に数回でも緩消法のセルフケアを行えば、筋肉が常に柔軟な状態に保たれ、痛みの再発を防ぐことができます。
実際、多くの緩消法経験者の方が「良くなった後も寝る前に軽く緩消法をやっている」とおっしゃいますね。
そのおかげで調子がいい日が続いているそうです。
また、痛みがなくなっても緩消法を続けることで体のパフォーマンス向上や疲労回復促進といったメリットも享受できます。
血行が良い状態が維持されるので、翌朝の目覚めが良くなったり、趣味のスポーツを存分に楽しめたりするかもしれません。
いわば緩消法は「健康増進」のツールとしても役立つわけです。
もちろん、完全に痛みが取れて生活に支障がなければ無理に頻繁にやる必要はありませんが、月に数回でもメンテナンスとして続けると、筋肉も喜ぶでしょう。
歯磨きが虫歯予防になるように、緩消法も痛み予防・健康維持のためにぜひ習慣化してみてください。
A: 「あなたの痛みは、必ず良くなります。一緒に治していきましょう。」――
これが緩消法開発者・坂戸孝志さんからの熱いメッセージです。
坂戸さん自身、かつては寝たきりになるほどの痛みに苦しみ抜いた経験があります。
だからこそ「痛みで人生を諦めてほしくない」という強い思いを持っておられます。
緩消法はその思いから生まれ、実際に多くの人の痛みを消してきました。
坂戸さんはよく「私は寝たきり経験者ですから、あなたの痛みは誰よりも理解しています。
あなたが治し方を覚え、自分で治して、楽しい人生を送ってください」と語りかけます。
痛みはとてもつらいものですが、正しい方法で対処すれば必ずしも一生付き合う必要はありません。
緩消法という選択肢があることを知って、ぜひ前向きになっていただきたいです。
焦らずコツコツ筋肉を緩めていけば、きっと体は応えてくれます。
「どこに行っても治らない」と絶望していた痛みが、自分の手で消せたときの喜びは計り知れません。
どうか諦めず、一緒に痛みのない未来を目指しましょう。
痛みのない明るい毎日は、緩消法できっと取り戻せます。
お問い合わせ・ご相談
緩消法に関する疑問や不安が解消されましたでしょうか? もしまだ質問や不明点がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。一般の患者様から医療関係者の方まで、どなたでもお気軽にご相談いただけます。
- 電話でのお問い合わせ: 03-6231-0860 (日本健康機構 事務局)
- メールでのお問い合わせ: info@jho.or.jp
また、実際に緩消法の施術を受けてみたい方は、最寄りの緩消法認定院をご紹介いたします。公式サイトの認定院一覧からも検索可能です。セルフケアの体験学習会や講習会の情報も適宜掲載しておりますので、興味のある方はチェックしてみてください。
あなたの痛みが緩消法で改善し、笑顔を取り戻せる日が来ることを、スタッフ一同心より願っております。お気軽にお問い合わせ・ご相談ください。
【参考文献・出典】 本ページの内容は日本健康機構の公式発表資料および関連論文・プレスリリース等に基づいて作成しました。各所に掲載した引用箇所の他、以下の文献を参考にしています。
- 坂戸孝志『9割の腰痛は自分で治せる』中経の文庫(KADOKAWA)2013年
- 日本統合医療学会誌 第5巻第1号(2012)掲載 論文「筋緩消法が腰背部筋緊張および腰痛に及ぼす影響」ne.jp
- Medicine (LWW) Journal, April 19, 2024, Vol.103 No.16 掲載 Case Report 「Severe fibromyalgia alleviated by the unique muscle relaxation method of applying low force」ne.jpprenew.jp
- 一般社団法人日本健康機構 プレスリリース「世界初、“腰痛”の解消を科学的に立証した研究論文発表」2012年5月ne.jpatpress.ne.jp
- 一般社団法人日本健康機構 プレスリリース「米国特許取得の手技療法を用いた共同研究事業に着手」2022年5月ne.jp 他